━頭の中で話の分岐がまとまりきらず随分とアレで面目ない…
20200222-01

センジマン!

巷ではパッチ5.2で盛り上がっておりますがエオレンジャーのお話はまだ4.0とかその辺の感じです@@


第1話 第41話(前) 第43話(次)



※この物語の世界設定等はオンラインゲーム「Final Fantasy XIV」に準ずる部分が多く含まれます。ただ…ファンタジーな設定は余り出てこないかもしれませんのでご注意下さい。なるべく体験談や事実を元にして行こうと思いますが人物名称等は実在の物とは違う物もあり、時系列も前後したり完全にフィクションの部分も多々あります。


『ヒーロー戦記エオレンジャー』第42話「ブツブツイッター」



説明しよう!『ヒーロー戦記エオレンジャー』とはオンラインゲームファイナルファンタジーXIVの中で良い子のみんなの笑顔を守る為に悪の存在「ギース」と戦う…光の戦士達の事である!

~主題歌「ヒーロー戦記エオレンジャー!」ナレーションより抜粋




エオレンジェルの二人が喫茶カナリアで学んだ事をグングニルに戻りセンジマンに報告しようと酒場の扉を開ける少し前…いやもっと前から今回のお話は始まります。


・・・


昔々~そうでもない最近の事なのだが~の事じゃった…エオルゼアにはエオレンジャーと呼ばれる者たちがおったのじゃ。ある者は「ヒーロー戦記」と名乗りまたある者は「欠員戦隊」と名乗り、他にも三国戦隊やSS戦隊、はたまた少し変わったララレンジャーやラースマン、エオルマンと名乗る者たちもいたそうじゃ。


とりわけ「ヒーロー戦記エオレンジャー」と名乗り始めた新参のエオレンジャーの赤い服を来た男はどうしても自分たちと同じ様な事をしている他のヒーローの事を知りたくてしょうがなかったのじゃ。


「借金~のた~めなぁらゼ~ルコ~バっと!」


センジマンと名乗るその男は今日も山へ芝刈り…ではなくギラバニアにゼルコバ材の原木を切り出しに出掛けていた。毎日毎日ゼルコバ原木を1,000本近く切り出す…200本毎に休憩をはさみながら。


「休憩時間に他の並行世界のヒーローをロードストーンで探すのが日課になってきたなぁ…お」


その日はオサード大陸の川で洗濯…ではなくナマイ村近郊で汗まみれになりながら餅鉄を採掘していた。採掘時に飛び散る火花を浴びない様に顔をメセイル、体をプロトアルテマメッシュで覆いガツン、ガツンと狙い通りに鉱石を掘り出していくのじゃった。


「ロードストーンだけじゃ限度があるな。そういや最近また別の交流情報が見られる所あったっけ…えっとどれどれ…これか。」


岩のくぼみの日陰で休みながらセンジマンはトームストーン型の情報端末を人差し指で不器用になぞりロードストーン以外で交流情報が見られるという「ブツブツイッター」を見つけ出した…のじゃ。


「よし。これで登録できた…のかな。使い方に慣れるまでしばらく掛かりそうだなこれ。今日はここまで…餅鉄鉱残り掘り出しちゃいますかね!」


センジマンはそうやって得た情報を元に独自に並行世界へとヒーローの輪を広げようとしていたのじゃ。それから数ヶ月が過ぎ借金返済も終わり…グングニルマーケットも何とか事なきを得て今に至るのじゃ。


・・・


「センジマン…センジマン?何ブツブツ言ってるんですか?後口調がいつにも増して年寄り臭いですよ!?」


とイエロー。マリンも反応の無い自分たちの店のマスターを訝しげに見ていた。


「お…?おかえり二人共!どうだいい勉強になったかの?ワシはちょっとブツブツイッターを見ておってじゃの…じゃない見ていたのだ。」


センジマンは口調を戻しきれず後半ごにょごにょ言いながら二人の帰りを喜んだ。報告を聞く限り喫茶カナリアでの経験は二人に大きな成長を促す物になったらしい。


「そうかそうか。んじゃ今度おじさんもお伺いしないとな。お礼もしたいから。」


うんうん頷きながらセンジマンは嬉しそうに二人の様子を見ていた。それからカナリアへ何度も足を運びほぼ常連となりそれぞれ色々なつながりも増えて行く中で…センジマンはどの平行世界にもギースの存在を嫌でも認識する事になったのだ。


・・・


「ふむ。またブツブツイッターで揉め事を見つけてしまった…平行世界の向こうか。まだおじさんが力を開放できていない世界だな…どうしたものか。」


エオレンジャーの力は平行世界の先ですぐ使える物ではなかったのだ。そもそも平行世界を渡るには「その世界の自分」と意識をリンクさせる事でしか実現できないので肉体の能力等は「その世界の自分」次第…分かりやすく言うとほぼ全員鍛え直す必要があったからだ。


「こればっかりは仕方ない。情報は情報として今は自分が出来る事から始めないとな…。」


センジマンはこっそりといろんな並行世界での自分を鍛えていこうと決意するのであった。


・・・


しかしグングニルでの自分と全ての並行世界の自分を同じ状態にはとてもじゃないが時間が足りないのもまた事実である。半月ほど掛けても最低限のギースバリアの獲得と変身する事で邪気退散の能力を発現するのがやっとという状況だ。そして平行世界は分かっているだけで60を超える。


「しかし大変だなこれ…酒場の営業日程も変えないとマズいな。みんなに相談せにゃ。」


エオレンジャーの仲間とも相談して平行世界中を基準にした活動を主軸としていく事で意見をまとめたセンジマンはこう付け加えた。


「でもこれは『おじさんがしたい』からするだけでさ…みんなに強要するつもりはないんだ。みんなはみんなの『出来る事』をしてくれれば大丈夫。何かあったらいつでもお互いに声を掛け合って行こう。なるべく無理の無い様にしてもらえたらいいな。」


全員にそう告げると皆も頷いてくれた。そしてマリンがスッと手を挙げた。


「私もいろんな世界のハウスを見て回ってたんだけど…すごい所いっぱいですごいお家もいっぱいで!色んな人と友達にもなれたんだ。でね…」


マリンは仲間を見渡してから続けた。


「平行世界の向こうで家の中に巨大ロボ作ってる人見つけたんだ!!センジマン好きでしょそういうの?明日見に行こう!」


しばらく沈黙が続き…全員が口を揃えて叫んだ。


「「「「「巨大ロボ!?」」」」」


~続く~


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また会おう良い子のみんな!