『ヒーロー戦記エオレンジャー』第29話「停滞~Suspend~その8」少しゆっくりしていました。

2020年01月13日

『ヒーロー戦記エオレンジャー』第30話「停滞~Suspend~その9」

━戦いの描写って難しいですねぇ…
20180706-01

センジマン!

まとめ切れていない流れもいくつかありますが…今回で「第2章」は終了です。

未回収の伏線みたいな奴、またどこかで忘れた頃に回収したりしなかったりしながら頑張ります!

第1話 第29話(前) 第31話(次)





※この物語の世界設定等はオンラインゲーム「Final Fantasy XIV」に準ずる部分が多く含まれます。ただ…ファンタジーな設定は余り出てこないかもしれませんのでご注意下さい。なるべく体験談や事実を元にして行こうと思いますが人物名称等は実在の物とは違う物もあり、時系列も前後したり完全にフィクションの部分も多々あります。


『ヒーロー戦記エオレンジャー』第30話「停滞~Suspend~その9」



説明しよう!『ヒーロー戦記エオレンジャー』とはオンラインゲームファイナルファンタジーXIVの中で良い子のみんなの笑顔を守る為に悪の存在「ギース」と戦う…光の戦士達の事である!

~主題歌「ヒーロー戦記エオレンジャー!」ナレーションより抜粋




『欠片よ…器に戻れ』


・・・


アルジの手の中のクリスタルへギースから伸びている闇が吸い込まれ始め…ギースそのものも引き込まれて始めた。


「ちょ!ギースを閉じ込めようってのか?!させないッ!」


センジマンはアルジに向かって飛び出したがブルーがセンジマンの前に割り込みそれを阻む。


「おっと!」両手をガッチリと組み合った状態でブルーはセンジマンを抑え、アルジの方へ振り向きながら「こいつは私が引き止めますのでご安心を。」と平坦な口調で言った。


「ブルー…あの黒ローブがそんなに怖いのか?何かあったのならおじさんが相談に乗りますよ!…って離してくんない?」


ギチギチと力比べをしながらセンジマンがブルーのスキを伺うもブルーは人が変わってしまったかの様に無表情のまま何も言わない。その間にギースはどんどんクリスタルの中へ吸い込まれて行った。


『…イヤだ…ョ』


そう言い残してギースの欠片は全て吸い込まれてしまった。クリスタルを真っ黒に染めて。


「ギース!邪気を浄化しないままじゃ結局救われないじゃないか…くそッ!」


ブルーはより一層力を込めてセンジマンを食い止めてきたのでセンジマンはやっぱり動けない。悔しさに苛まれながらセンジマンはギースの吸い込まれたクリスタルを見つめていた。


「ブルーよ。もうしばらくその男をその場に釘付けておけ。私が安全に去るまで、な。」


アルジの命令に無表情で頷いて従うブルー。センジマンは動けないまま…アルジが空間の裂け目に入っていくのを見ている事しか出来なかった。


「…行ったか。悪いなおっさん。逆らうと人格を消されて本当のキカイになっちまうもんでな。」


アルジの帰還を確かめた後ブルーはすぐセンジマンの手を離してそう言った。ブルーにも事情があったのだ。


「おそらく何やら事情があるとは思ったけど…けど!ギースはあのままじゃ浄化出来ない…。」


センジマンは黄色いマスクの口の部分だけ~何故か開閉式~をパクパクさせてブルーに文句を言った。


「おっさんの事情もあんだろうけど…こっちも譲れないモンがあるからな。悪いがオレも目的を果たして帰るわ。」


そういうと背後の偏闇属性クリスタルを偏光の力で包み込み、周囲の偏闇の影響を抑えてから回収した。センジマンはアルジの目的までは察する事が出来なかったがこの偏闇の力も良からぬ目的にするのではないかと予感した。


「その力の回収も何か悪さ目的なのか…?ギースの都合も聞かずに取り込んだりして…おじさんは嫌がってたのを無理に吸い込んだってところが非常に気に入らない!しかし…。」


自分には偏闇を今すぐどうにか出来ない事も分かっていたのでそれ以上言葉が続かなかった。


「悪いなおっさん、もう会う事もないだろうが達者でな!」


そう言ってブルーは空間に亀裂を作り出して、その中に入り去っていった。


・・・


エオレンジャー酒場に戻ってきたセンジマンは戻るなり自分の机にドカっと座り黙り込んでいた。


「…並行世界も超えちゃうんだね…センジマンの超える力って。」


ユーがまだこちらに残ってセンジマンの帰りを待ってくれていた。超える力は『観られた方』もある程度気付いてしまうのである。


「あぁ…激闘の中で物凄いエネルギーがぶつかり合ってたから…その影響で瞬間的に能力が強まったのかもしれない…。戦いの最中だったからビックリしたぞ。」


センジマンは苦笑いをしながらユーに答えたが、正直今は浄化しきれずに苦しいまま閉じ込められたギースの事が気になってしまっていた。


(欠片ではあっても辛い気持ちは本物だ…浄化出来なかった…。)


もっと自分に力があれば、経験があれば。あの時ギースを飲み込ませずに対処出来たかもしれない。それに偏闇の力の事も…ブルーの事も気になる。


「もっと広い世界を見たいな。」


センジマンは顔を上げてユーを見る。彼女は平行世界を超えて来た。精神だけではあるし自身でも具体的にどうやって来る事が出来たかまだ良くわかっていないにしても実際にユーは別の並行世界からここに来たのだ。


「ユーさん。おじさんも並行世界に旅をして色んな経験をしなきゃ…この先に起こり得る何かからみんなを守ってあげられない時が来るって思うんだ。」


マリンやイエロー、ネイビーとファルコン。ユーもセンジマンにとってみんな仲間だが…ギースの事は自分で何とかしないと行けないと考えていた。うまく言えないが、初めて遭遇したあの時、ギースの事は身内や家族の様に感じていた。道を外した家族を何とかしたいと言う様な思いがセンジマンの中に溢れているのだ。


「だから…ユーさん、他のみんなにもまた色々教えて欲しいんだ。何とかするために…色々学びたいんです。」


「おー!私もこの前見つけた平行世界っぽいお店とかすごいお家とかお家とか…見たいから頑張るね!」


マリンが片手を高く上げて答えるとイエローも続く。


「平行世界って一体どんな所なんでしょうね…はぁ考えたら知らない人ばっかりなんだよね…いつもの風景なのに周りは全部知らない人…それって怖いな…いやでもみんな知らないならいっその事新しい自分の可能性を…ドレスを着たりオシャレして…お化粧とかしても誰にも不思議がられない…いやいやいやでも…。」


と答えながら熟考モードに入っていった。


「センさんがまた何かすげぇ事いいだしたぞ?自発的に行き来出来たらマジすごそうッスよね!」


ネイビーもそう言って突然踏ん張りながら「うおおおおおお」と唸りだした。


「ネイビーさん、それ何日か前に同じ事してスルーされて泣いてましたよね…メンタルすごいですね。しかし平行世界…他の世界の私は…フサフサなんだろうか…。」


ファルコンもしみじみと毛の話をしだした。


「気になる事は山の如く…あるけれど。今は今出来る事をしよう。今日の酒場も盛り上げていくぞー!」


センジマンたちはそれぞれがそれぞれの何かを抱えつつも…今日も楽しいエオレンジャー酒場で笑い合うのであった。



『ヒーロー戦記エオレンジャー』第2章 ~エオレンジャーは征く~ 完


~続く~


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また会おう良い子のみんな!

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