『ヒーロー戦記エオレンジャー』第24話「停滞~Suspend~その3」『ヒーロー戦記エオレンジャー』第26話「停滞~Suspend~その5」

2020年01月08日

『ヒーロー戦記エオレンジャー』第25話「停滞~Suspend~その4」

━日毎寒さが募りますねぇ…
20191015-01

センジマン。

少しずつ書く事で何かを保つ事が出来始めた気がします。


第1話 第24話(前) 第26話(次)





※この物語の世界設定等はオンラインゲーム「Final Fantasy XIV」に準ずる部分が多く含まれます。ただ…ファンタジーな設定は余り出てこないかもしれませんのでご注意下さい。なるべく体験談や事実を元にして行こうと思いますが人物名称等は実在の物とは違う物もあり、時系列も前後したり完全にフィクションの部分も多々あります。


『ヒーロー戦記エオレンジャー』第25話「停滞~Suspend~その4」



説明しよう!『ヒーロー戦記エオレンジャー』とはオンラインゲームファイナルファンタジーXIVの中で良い子のみんなの笑顔を守る為に悪の存在「ギース」と戦う…光の戦士達の事である!

~主題歌「ヒーロー戦記エオレンジャー!」ナレーションより抜粋




「サスペンディオ…003が完成に近づいた今、私の真の目的が果たされる日も近い…。ようやく、ようやく…アレの運用が出来る…。」


アルジはレア偏闇属性の持つ飲み込む力を使ってエオルゼア人の心を闇の中に堕とし、帝国に服従させようとしているのだった。


・・・


~いっぽうその頃辺境の地モードゥナでは…


「おい…どうしたんだよ!…何が起きたって言うんだ…おい?!」


大きな体躯のルガディン族の冒険者が血まみれで相対した長身のエレゼン族の男に叫んでいた。エレゼンの男もまた体に真っ赤な血を浴びている。その瞳は赤暗く光り、表情は読み取れない。ルガディンの男とこのエレゼンの男は共に死線をくぐり抜けてきた戦友であったのは先程まで。今は殺すか殺されるかの間柄になってしまっている。


『一体何故』


ルガディンの男は状況を全く掴めないままでいた。呼びかけに全く返事をしまい相棒の瞳の暗い輝きに冒険者の間で実しやかに囁かれているある噂の事を思い出した。


~「その声」を聞いた者は心が闇に飲まれ狂人化する~


ルガディンの男には聞こえなかったが相棒には『聞こえてしまった』のか…しかし噂の出どころも曖昧で単に行方不明者の事を揶揄したものだとばかり思っていたその噂を急に思い出し…かくして噂通りの事がエレゼンの相棒には起こっていたのだ。


「赤く光る眼差し…呼びかけにも反応しない…そして…目に映る者全てに襲いかかる…ただの噂なんじゃないのかよ…ッ…おい…!」


ルガディンの男は相棒の剣技にじわじわと押されて後ずさりして行く。拳に込めた思いも弾かれあと一歩で崖から落ちてしまう程追い詰められていた。するとルガディンの男は拳を収め…少し微笑んだ。


「…独りにはしないぜ。一緒に行こうぜ…相棒!!」


フッと小さく息を吐くと大きな体からは想像もできない早業で相棒の後ろに回り込み、華麗な手さばき、足さばきで相棒を絡め取り担ぎ上げると…ドン!と踏ん張った両足で相棒諸共飛び上がった。


「生き恥は晒させねェ…我らにクリスタルの導きがあらん事を!」


そう言って二人の戦友は…偏属性クリスタルの海の中へ落ちて行ったのだ…。


・・・


しばらく後…ブルーはその崖の上に佇んでいた。本格的な任務開始の為、センサーの役目も果たす本型の魔導具から魔導フェアリーを呼び出していた。


「イーリス、ここなんだな?アルジ様が所望されている例のクリスタルの在り処は。」


イーリスと呼ばれたフェアリーはパタパタとブルーの周りを飛びながら両手を顔の前に置いて頷いている。


「うんうん!ここだよ!私の直感バッチリだからね!すーぐ見つけちゃった。反応を強めるのに同属性の波長を流し込んでたんだけど…少し前に影響を受けて心が壊れちゃった人も居たみたいだね…。」


イーリスは小さな体全体で残念そうな素振りをしたが、すぐに何かに気づいてブルーに注意を促した。


「誰か来る…隠れて!」


ブルーは本をしまい剣に持ち替えると、サっと空を切り姿を隠した。


「インビンシブル・サスペンディオール」


~~説明しよう!インビンシブル・サスペンディオールとはナイトの剣技インビンシブルに偏光属性クリスタルの力を増幅させ織り込む事で技の能力を「停滞」させ身を隠す効果に特化させたサスペンディオのオリジナルスキルなのである!


(なんだアレは…?イーリス解析をしてくれ。)


気配を消しつつブルーはイーリスに呼びかけた。イーリスは本を閉じると姿は消えてしまうが存在が消える訳ではなくブルーの意識の中に戻るだけなのだ。


(うん今やってるんだけど…人間、じゃないわねこの子…闇に惹かれて来た…?)


真っ黒なその存在はモヤモヤと掴みどころがなく、しかしそこに確実に存在していた。ゆっくりとそれは偏闇属性クリスタルに近づいている。ブルー達と同じ物が狙いの様だ。ブルーは狙いに気づき排除を試みた。


「クッ…インビン解除だ!貴様にそれは渡さない!!」


姿を現し本を手に取るとイーリスを再度呼び出す。続け様に本に筆を走らせ光り輝く召喚獣をも呼び出すとブルーはソレに放った。


「行けッ…カーバンクル・サスペンディオール!」


光り輝く召喚獣にブルーが叫ぶと召喚獣はソレに向かって光のブレスを吐き行く手を阻もうとした。しかしソレは…モヤモヤと漂いながらフワフワとブレスを躱していた。


『お腹…空いた…ヨ…?』


不意にソレの声が聞こえブルーの体が硬直する。足元を見ると…ソレから伸びた陰が地面から足、足から胴体へと絡みついていた。


「なんだ…これは?イーリス!おいどうしたイーリス?!」


イーリスの方を見ると妖精の体が薄くなって今にも消えそうになっていた。


「ご…ごめ…通信障害…なんなのこの子…闇が…濃すぎ…途切れ…ッ」


まさか自分たち以外にこのクリスタルを狙っている者が居たとは想像もしていなかった。しかもソレが何者かも分からず、倒す方法も分からない。そして何故かとても焦りを感じていた。この焦りは…イーリスとのつながりが途切れる事への不安感であるとはまだその時気づけ無いブルーであった。


「イーリス!無理に出てこようとするな!後はオレが何とかする…って言ってもどうするか…偏光の力を使い過ぎると厄介な事になりそうだからな…。」


ブルーが撤退を覚悟したその時、崖下の方から叫び声が聞こえてきた。


「うお!行き倒れ…?大丈夫ですか良い子のみんな!って血まみれ!?…んじゃこのソーセージ食べて元気に…って何どうしたの突然切りかかって来ないで!あぶな!あぶなオブあぶな!?…避けなかったら死ぬ奴ですよこれ!!ってよくルガディン引きずったまま斬りかかる元気あったなマジで!ちょやめッ…あぶないって!!」


ブルーとソレは膠着状態で崖下から聞こえるそのやり取りをしばらく聞くハメになった。


~続く~


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また会おう良い子のみんな!

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