マウント取るまで続き書かないって言ったけど。『ヒーロー戦記エオレンジャー』第14話「共感」

2019年12月12日

『ヒーロー戦記エオレンジャー』第13話「出会い」

━いよいよ第2章…
20191212-01

センジマン!

第13話は第12話から少し時間が経った所から始まります。

ある程度書けてしまいましたので来週からと言わず今日投稿してしまいますw

そんな感じでまた書けるだけ投稿しますが詰まったりしたらちょこっと間が空くかも。

追記:そういえば第1章の時に「大体が事実ですが~」とか書いていましたが書き上げてみたら思った以上に事実から離れてきたのでどこかでこっそりその文言は書き換えておきますね。

第1話 第12話(前) 第14話(次)





※この物語の世界設定等はオンラインゲーム「Final Fantasy XIV」に準ずる部分が多く含まれます。ただ…ファンタジーな設定は余り出てこないかもしれませんのでご注意下さい。なるべく体験談や事実を元にして行こうと思いますが人物名称等は実在の物とは違う物もあり、時系列も前後したり完全にフィクションの部分も多々あります。


『ヒーロー戦記エオレンジャー』第13話「出会い」



説明しよう!『ヒーロー戦記エオレンジャー』とはオンラインゲームファイナルファンタジーXIVの中で良い子のみんなの笑顔を守る為に悪の存在「ギース」と戦う…光の戦士達の事である!

~主題歌「ヒーロー戦記エオレンジャー!」ナレーションより抜粋




「あぁ、きっとまた…どこかで。」


・・・


あの日からセンジマンはギースの存在を感じる事が無くなっていた。そもそもセンジマンの身体は強すぎる『超える力』の影響でギースを感じ取る能力も強すぎたので腕輪のエーテルストーンの邪気を払う効果によりその影響を受ける事を防いでいたのだが、それを差し引いても近くにギースが居れば「感じ取る事」は出来た。しかし最近はそれすらもないのだ。


「…平和なのは良い事だな。」


センジマンは誰に言うでも無くそう言うと、少し空を見上げた。


・・・


あの日の戦いからエオレンジャーは晴れて5人となり様々な依頼を受けたり駆け出しの冒険者の助っ人に出かけたりしていた。時には全員で時にはそれぞれで。その道すがら出会った色んな冒険者が「エオレンジャー酒場」にも足を運んでくれた。しかしそこがセンジマン直筆のギースバリアが施されたエオレンジャーの秘密基地である事は、あまり知られていない。


「本日もご来店ありがとうございます良い子のみんな!今日もエオレンジャーショーをやっていくぞー!」


~~ワーワー!!キャーイ!!


日を重ねるに連れ少しずつ来店客は増えて行きノリで始めた店の経験の少ないセンジマン達だけでは店を回せない状況も増えていた。


「センジマン!店の前にご来店の良い子の方…うわ5人位一気に入られました!『いらっしゃいませどうぞ店内へ…』向こうからまだ来ます…!何人か分かりません!」


フリーカンパニーの通信越しに店の外で案内をしてくれているエオ・イエロー(エレシュ)が慌てているのが分かる。エオ・マリン(ココ)も店内の案内や注文取りに必死だ。


「はい!エール5杯ですね!じゃーん!自動販売機~!!ぽちぽちぽち…どうぞ!エールもう3杯追加ですか?!…このボタン押したら下から出ますんでやってみて下さい!楽しいですよ!」


センジマンはみんなに楽しんでもらう為にステージに上がりっぱなしで細かい仕事は手伝えないが店内全部に聞こえるように時折状況の案内を入れていた。


「おーっし!ご来店のお客様の良い子のみんなにお知らせでーす!何かすげー来て頂いちゃっておじさんもろともテンパっているので何かアレかもしれませんが何となくアレして下さいね!!」


エオ・ホワイト(ウォーカー)も会計処理に追われていたがその案内を聞いて


「センさん…また自分の事『おじさん』って言ってる。しかも何一つ具体的な事言ってないじゃん!」


と悪態を付きながらも少し口角が上がっていた。


「んじゃ行くぞ…3…2…1…うぇーい!」


エオ・ネイビー(ディンゴ)は常連の仲間達とショーを盛り上げるべくクラッカーの一斉射撃をして盛り上げるが、最近クラッカーの仕入量がどんどん増えていて今日も在庫が切れそうな勢いだ。


・・・


「お気をつけて!またのご来店お待ちしておりますね良い子のみんな!しかし今日はまた一段と多かったなぁ…いい疲れだ。」


営業修了後は気の知れた常連とエオレンジャーでゆったりと過ごしつつその日の反省や次の展望を語り合う。


「私、他の人のやっているお店とかに行って勉強してきます。案内する時に気を付けたら良い事とかもっと知りたいですし!」とイエローが決意を固くするとマリンも


「うん!私も各都市で営業告知してるけどもっともっと良い伝え方とかある気がするから色んなお店見たい!でも今日はねまーす」とやる気と眠気に満ちあふれていた。


そんな中店内に残ってくれていたララフェル族~小柄な種族~の女性客から「今日も楽しかったです。私の好きな曲の譜面を差し上げますので良かったら活用して下さいね」とプレゼントを頂いた。


「センさんそれ…今すごく高価な譜面だよ!!いいんですかこんな高価な…?!」


ホワイトが目を丸くして驚く姿を彼女は見て満足そうに頷いた。「じゃ、私はこれで」と小さな手を振ってから店を後にした。


「「「「すげーありがとうございます!お気をつけて!!」」」」


・・・


マリンとイエローが見学先を求めてロードストーン~冒険者の手記等が見られるエーテル通信網~の記事を散見していた。


「エレ!このお店すごく接客が丁寧そうだよ!あーでもすごく遅い時間だなぁ…私起きてられないや…うーん。行けそうな時間にやってるお店じゃないとなぁ。どうしたの?」


マリンがトームストーン~情報端末の様な物~から顔を上げイエローを見ると、少しイエローの表情が固い。


「ココちゃん…。ううん何でも…無くはない。お店の事とは関係ないんだけどこの人の書いてる話が何ていうか…『アイツ』の影響なんじゃないかって思えてしょうがなくって…」


『アイツ』…とはギースの事である。ギースは人の負の感情に惹き付けられる。ギースに触れた者はその負の感情を無闇に増大させてしまい…少しのすれ違いでも大きな争いに発展しかねないのだ。


「え?!マスター~センジマンの事~がやっつけてくれたじゃん!あー…全部は倒してなかったんだっけ。起きちゃったのかな?」


「確証はないんだ。でもこの話を見た時の感じが…あの時の感覚にすごく近くて。ごめんココちゃんお店の見学の話はまた後で。センジマンに報告してくるね!」


・・・


イエローはセンジマンにその「気になる話」が映し出されたままのトームストーンを見せながら話した。


「この…すごく怒ってる人の話…。普通に読めばまぁそういう事もあるのかなぁって思うんですが…すごく『イヤな感じ』がして…もしかしてこれ…って思ったんです。」


イエローは目が良い。視力的には一般のそれよりは多少良い程度なのだが「目から入る情報」への感度がとても高いのだ。その能力だけならセンジマンを上回っているかもしれない位に。


「あぁ…イエローの見立てで大体間違いなさそうだな。」トームストーンをにらみながらセンジマンはある物をイエローに手渡した。


「イエロー普段はこのメガネをかけておくのだ。リンさん~何だかよくわからないがエオレンジャーに協力してくれる声の存在~にちょこっと手伝ってもらっておじさんが作ったアイサイトバリアグラスだ。これで負のイメージがダイレクトに届いちゃうのをある程度防げるからの。」


センジマンは先の戦いの後しばらくイエローの目が回復するまでに時間を要していたのでもしやと思っていた。センジマンはそのままだと全身でギースを感じ取って動けなくなってしまうからエーテルチェンジャーや隊服にバリア効果を持たせている。イエローの場合はそれが「目」に集中しているのではないか、と。


「イエローは特別な目を持ってるみたいだからな、強すぎる力は時に自分をも蝕むから気をつけるんだぞ。」


そう言ってからセンジマンは全員を集め経緯を説明した。


・・・


「言わんこっちゃない!センさんがあの時手を抜かなきゃ…この人は苦しまなくて済んだんだよ!」


ホワイトがそら見た事かとセンジマンに詰め寄る。自身がギースの影響を受けた経験からその精神的な負担を自分の事の様に感じられるからだ。


「あの時言ったからね『今回だけだよ』って。次はもう許さないって決めてるから…いくらセンさんが頼んでもダメだからね。」


センジマンは何も言わなかった。ホワイトはそういう所に余計苛立ちを覚えセンジマンを真っ直ぐに睨んでいた。


「あの…とりあえず私達に出来る事はした方が良いと思うから…うぉかさんとエオレンジェルでこの人の話聞いて来ようかなって思います!」


~説明しよう!エオレンジェルとはイエローとマリンの二人の事である。


「すまねぇセンさん。オレはもう別件で助っ人任務に行かなくちゃ行けなくて…何かあった時は必ず向かいますんで!」


ネイビーは他の任務で手が離せないのでFC通信で話に参加していた。


・・・


エオレンジャーの全員がギースの干渉に敏感な訳ではない。センジマン~とイエローの目~以外はエーテルチェンジャーのバリア効果さえあればほぼ干渉を受けない。イエローの目もメガネをかける事で軽減されているのでセンジマンは3人が該当者の元へ行く事を了承した。


「でも話を聞くだけにするんだぞ。ギースの事はまだ知られていない事実だし多分影響下では言っても余計に話がややこしくなる。『思いの原点になる場所』が分かればおじさんがそこに行って何とかするから…あんまり危ない事しちゃいかんぞ。」


センジマンはホワイトを真っ直ぐに見つめ3人に言った。「行ってきます」とエオレンジェルの二人だけが答え3人は酒場を後にしたのであった。


・・・


3人が向かったのは南ザナラーンの更に南方…サゴリー砂漠のほとりにある集落だ。


「ココちゃんエレちゃん。大丈夫?」ホワイトがエオレンジェルを心配そうに見つめる。


「目に…砂がッ…いたたた」イエローはメガネと目の間に砂埃が入ってしまい身動きが取れない。


「私、向こうの建物の中でエレの事診てますんでうぉかさん先に行ってて下さい。すぐ追いつきます!エレ大丈夫?…あっちの建物の中入ろ?」


ホワイトは頷くと二人の頭にポンと手を乗せてから建物の中に二人が入った事を確認し聞き込みをするべくエーテライト周辺に向かった。振り向いた瞬間…誰かとぶつかってしまった!


「痛った…あぁごめんなさい大丈夫ですか?!」


ぶつかった角度が悪かったのか勢いがありすぎたのか…相手はその場に尻餅をついてしまっていた。


「いや…いたたた…ったく腹が立つ時は何してもダメだな…いやこっちの話です…考え事しながら歩いてたのはこっちで。すみません…ステキなお嬢さん。」彼はそう言うと白い歯を見せて微笑んだ。



「お、おおおお…お嬢さん?!」



お嬢さん~しかもステキな~と呼ばれる事がこの上なく久しかったホワイトはとてつもなく動揺していた。


~続く~

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また会おう良い子のみんな!

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