『ヒーロー戦記エオレンジャー』第7話「エオレンジャー酒場」『ヒーロー戦記エオレンジャー』第9話「衝突」

2019年12月06日

『ヒーロー戦記エオレンジャー』第8話「記憶の欠片」

━グナースの酒ちょーうめぇらしい…
20190608-01

センジマンですよー!

最近は遅ればせながら蒼天編の蛮族クエスト等をしつつ楽しんでおります。

んじゃ今日も張り切って行ってみよー!


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※この物語の世界設定等はオンラインゲーム「Final Fantasy XIV」に準ずる部分が多く含まれます。ただ…ファンタジーな設定は余り出てこないかもしれませんのでご注意下さい。なるべく体験談や事実を元にして行こうと思いますが人物名称等は実在の物とは違う物もあり、時系列も前後したり完全にフィクションの部分も多々あります。


『ヒーロー戦記エオレンジャー』第8話「記憶の欠片」




お祝いも終わり夜が明けて…エオレンジャーの秘密基地は対外的には『エオレンジャー酒場』として運用する事にし、準備を始めた。建物は中古なので前居住者の遺物もあり、センジマンはそれらを片付ける所から作業を始めた。


「この書庫の整理からやっていくか…。」


ふと目の合った棚の本を取り出してみると背表紙には「ルガの園」…他には「角と角耳の禁断」「ララフェルだけどもう大人だもん!」等のタイトルが書かれていた。


「さーて…忙しくなるぞぉ…。」


センジマンは首と肩をほぐしながら一人でそうつぶやいた。


・・・


ホワイトも事務作業の傍ら荷物の整理等に追われていた。


「これはときめかない…これは…んー。まぁときめくかな。これとこれは…見た瞬間からときめかないからポイ。」


独特の主査選択方法で整理をしていく。「でぃんさん、これとこれ…あとこれも捨ててきて?」とネイビーに呼びかけると「オッケイ!」とネイビーが頷く。3人~センジマンは書庫の官能小説の処理しかしていないのだが~だけの作業だがこのスピードなら数日で片付くだろう。更に手伝いを申し出てくれているメンバーもいるので酒場を開けるのは時間の問題だ。


「うぉかさん今日も手伝いに来ましたー!」とココがドアを勢いよく開け


「うぉかさんには一番お世話になってる事は確かだけどココちゃん…エオレンジャーはセンジマンがマスターだよ…あ、お邪魔します!」とエレシュがツッコミを入れつつ丁寧に挨拶をしてくれる。


エコレコもほぼ毎日の様に整理を手伝ってくれていた。センジマンも嬉しそうにその様子を伺っているがその手に持っているその本には大きく「耳と尻尾はダメなのっ」と書かれていた。


センジマンの姿を見て「今日もよろしくお願いしまs…」言いかけたエレシュの目にニヤりとするセンジマンの笑顔と本のタイトルが映り…「え?!…はわ…地下の掃除してきます!!!」と耳を抑え尻尾を極限まで下げた状態で走っていった。そう…エレシュは「ものすごく」目が良いのであった。


「えれしゅん…張り切ってんなぁ!いいねいいね!」


センジマンの株がまた知らない間に下がっていた事に本人は全く気づいていない。


・・・


センジマンとウォーカー&ディンゴ、エコレコの5人がそれぞれ酒場の準備をする中、ずっと考えていた事をセンジマンはまだ言い出せないでいた。


~~エコレコも実質エオレンジャーのFCの仲間みたいなもんだけど誘って良いものか…前はもうちょっと考えたいって言ってたから変に急かすのもなぁ…今度はうまくやれるかなぁ…。


センジマンは心の中でつぶやきながら「今度はうまく」と言う自分から出た言葉に気づいた。これは「初めて」の体験のはず…どういう意味だ…。


その時…久しぶりのあの感覚がセンジマンを襲った!


「ぬぁ…ちょ…急に来ちゃうとか…前もって言って欲しいん…だ…けども…ばたり」


超える力が突如発動しセンジマンはその場に倒れ込んだ。久しぶりだった事もあって今回の「それ」は普段よりも強く、そして早く症状が出たのだ。


「え?マスター!センジマン!!…うぉかさーん!センジマンが急に倒れちゃった!!」


ココの声を聞いてすぐさまホワイトが地下から駆け上がり


「センさん?!この手に持ってる本に興奮した…?って冗談言ってる暇なさそうだね…とにかくベッドに…意識がない以外は特に問題なさそうだけど…年なのに無茶ばっかりするから。しばらく休ませてあげよ?」


その場に駆けつけたネイビーとエレシュもホワイトの言葉に同意した。ココが起点を利かせてベッドを置いた側をカーテンで仕切り無駄な照明が当たるのを防いでくれた。


「そういえば最近目の下にクマも出来てたし…こっそり頑張ってたんだね。任務中に技間違えたりしてたのも疲れてたからなんだねー。良い子は寝るのだ!うんうん」


ネイビーも「センさんちょこっと秘密で自分で背負ってる事ありそうだし、オレらも何か出来るといいんだが…」と心配そうにしていた。


・・・


~~~ここ…は…?どこだ…


センジマンは意識を取り戻したが周りは暗闇に包まれていた。身体の感覚は…かろうじてだが「ある」。死んだわけではない…が周囲が真っ暗で身体も動く気がしない。


「おーい…ホワイトさんやーい?」と呼びかけようとしたが声も出せない…『超える力』の発動が収まったわけではない様だ。


「つーかまだ誰の記憶も見てないからなぁ…しかし久々すぎて意識ぶっ飛んじゃったなぁ。誰の記憶が流れ込んでくるのやら。」


センジマンは静かにその時を待った。徐々に辺りが明るくなっていく。記憶が見え始めたようだ。


・・・


「一体『チーム』ってなんなんですかね?」


超える力にしては声がハッキリと聞こえすぎる…しかし逆にそれ以外の~話している人物の姿形等~物の判別がほとんどつかない。誰かが誰かに対してそう言い放っていると言う事以外は…よく分からない。


「お前がそれ言うのかよ!自分勝手に仲間を振り回しておいて!おじさんがリーダーになったからにはそうはいかんからな。おじさんがこのチームで最初にするヒーロー活動は…」


~~ん?一人称が『おじさん』…?!


「一体何をしてくれるんですかね?隊長さん!」


「このチームを解散させる事だ!!!誰も彼も何も決められない。他の奴にばっかり何かを押し付けて…お前たちとはもうやって行けない!!これからは自分の頭で考えて自分の足で歩いて行け!…もうこれ以上こんな苦しみや悲しみをおじさんに押し付けるな…すがるんじゃねぇよ…おじさんの目の前から消えろ!いや…ヒーロー失格だな…おじさんが消えるわ。」


そういうと「おじさん」はその『チーム』から一人ひとりメンバーを除名していった。最後の一人になるまで粛々と。最後の一人が「新しいチームを作ったらまた誘っても良い?」と聞いてくれていた気がしたが返事もせずに除名した。


~~何なんだこの…妙に生々しい記憶…頭が…痛ぇ…。


そして最後に…『おじさん』は自らの意識を閉じた。長い間…後悔の闇の中に漂う『おじさん』…。「あの時もっとこうすれば…もっと優しく言えたんじゃ…」そう思い続けて思い続けて…闇に心が支配されていく感覚。


普段の『超える力』の発現時とは様子が違いすぎる…誰かの記憶を『見る』部分以外『想い』や『声』の鮮明さが群を抜いている。センジマンは強すぎる『おじさん』の後悔の念にほぼ魂ごと飲み込まれそうになっていた。


『センジマン…聞こえますか…?最近ギースとばかり話をしていませんか…?』


闇に取り込まれそうになるセンジマンに『良い方の声』が呼びかけてくれた。「やべ…たすかった」とセンジマンは安堵したが「ってかこの状況何なの?!おじさんの前世か何か?!」と問いただすまでにそう時間はかからなかった。


『私にも詳しくは分かりませんが…それは貴方の中にもあり…外にもある記憶…しかし…こんな事が…』


「リンさん…あぁもう『良い方の声』って呼ぶのも飽きたんで今思いつきで『ハイデリン』の関係者さんだろうから『リンさん』って命名しますね?って事で改めてリンさんですら分からない系のアレなんですか?!」


リンさんは少し落胆したような声で答えた。


『はい…記憶の色そのものがハイデリンのそれとは全く違っていて…おそらくですが…別の世界での貴方…別の時間軸…次元も異なる…いやどう言えば…でもとにかく貴方の記憶には違いない様ですね…』


「途切れた記憶の欠片…なのかな。細かい事はよく分かんないけど今意識が保ててるのはリンさんのお陰っすよね…かたじけないっす!」


センジマンは礼を言うと更に考えた。


「途切れた記憶…だけど流れ込んできた『想い』は完全に自分で今でも思ってる事だな…。あの後何がどうなったかは知らないけど気づいたら帝国の実験玩具になってたってワケかぁ…。」


分からない部分ばかりだがセンジマンはかつての自分?の想いも当時の仲間の悲しみも抱きとめて行こうと思った。


「あの時…そうだ。あの日のミスは忘れない…ヒーローは…色んな想いを抱きとめるでっかい心で前だけを見るモンだ!!」


『それで…最近ギースとばかり話しているのは危険です…気を付けt…』


「リンさんありがとう!お陰で何か踏ん切りが付いた気がします!んじゃまた!!」


リンさんの話はまだ終わってない様だったがセンジマンの気持ちが晴れたせいで力の発動とリンさんとのリンクが解かれていった。


『ちょっと…話はまだ終わってませ…ちょっと待って…ちょっと流石にそれはやりすぎなんじゃないの?』


・・・


センジマンがその口論を聞いてがばっとベッドから飛び起きたのは3日後の事であった。


~続く~

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また会おう良い子のみんな!

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