━外伝なのに最長の13話目て…
センジマン!
この後半に差し掛かってきたら1話が長くなるのってもう毎回ですね…あとひとつだけお伝えしなきゃ。箱の蓋は「スライド式」です!
書ける時にばーって書いてたりはするんですが基本書いて即出し!
ある冒険者のお話⑬~ヒーロー戦記エオレンジャー外伝~
・・・
シンシア「と…届いて…ぇ…!」
触れようとする度に霧散する様に光に吸い込まれてしまうプロテスさまたちの手…これ以上強い力で手を伸ばせば4人のエーテルを極度に消費し下手すれば魂ごとすり減らしてしまう…プロテスさまたちはそれを気に病んで力を出し切れていないのだ。
ピエール「ったくこんな時も俺たちの事心配してんのか…舐めるな!一緒にすげぇ特訓したろ、仲間はもっと信頼して頼るもんだぜ!」
ツーリア「みんなの力を合わせれば…何とかなるってもんよ!」
レンド「あーツーリアそれボクが言いたかったのに!!」
シンシア「届かないその距離…私が埋めるから!一緒に『護ろう』よ…プロテス!」
プロテスさまたちは…4人の言霊に乗ったエーテルを感じ…護りの意思を感じ…光を増した。
じりじりとクロノボックスに詰め寄る4人の陣形。少しづつではあるが箱の蓋に手が届くまであと…僅か。
ピエール「みんな意識は保ててるか?!すげぇエーテルが吸われてっけど…もぅ少しだ…ッ」
・・・
~いっぽうその頃。リムサ・ロミンサの住宅区ミストヴィレッジの一角「エオレンジャー幼稚園」では…
エディ先生「はーい!前から練習していたよっこい小隊の避難訓練…今こそ成果を発揮する時です!…はいそこ列を乱してはいけません!!」
避難警報を聞いてよっこい小隊…の子どもたちにプロテスをかけながらエディ先生は必死にみんなを避難させようとしている。
良い子のりあっぺ「ねーせんせー!お空に女の人映ってるー!だれー?」
良い子のぽにょっぺ「何か周りにでてるー!もじかな??」
エディ先生「こらよそ見はいけませ…何ですかあれは!?」
先生はうっかりよそ見をしてしまった。
エディ先生「私とした事が…よそ見をしてしまうなんて…!!あぁこれでは人を導く資格なんて私にはもう先生を続ける事は…でも危険回避のため時には周りを見ることも大事で…うわぁぁぁぁ!!」
ばたり。
良い子たち「せんせー!!だいじょーぶー!またアレなのー?!」
エディ先生?「…ふ。危なかった…またカロに人格を乗っ取られる所でした…。」
膝を突きながら先生は答えた。
エディ先生「あの文字は…P…R…T…C…いやCの所がぼやけて…S?どっちでしょうねぇ…」
ぶるるるるる…先生のトームストーンが(勤務中なのでマナーモードにしていた)震えだした。
良い子のみるっぺ「せんせー、ぽっけぶるぶるー!」
エディ先生「もしや警報の続報…?!いやしかし今はみんなを避難させないと…でも情報が更新されていたら…でも今は勤務中、そんな時にトームストーンを子供たちの前で見るなんて…ぬぅあぁぁあああ!」
ぽにょっぺ「せんせー!メイプルちゃんが誰かを応援してるー!ひなんの事とかんけいあるみたいー!」
子どもたちが各々持たされている子供用のちいさなトームストーンを見て先生に伝えた。純粋な心は…時に迅速な行動力に繋がるのである。
エディ先生「なんですって!では…失礼して…ごそごそ」
人格を乗っ取られている暇もなく…トームストーン通信に『この4人を応援して欲しいっぺ!』と書かれたつぶやきを発見した。
エディ先生「ふむ…応援するボタンを…ふむふむむ。皆さん…今は緊急時です!速やかに避難をし…つつ応援ボタンを押すのです!!」
よっこい小隊のみんな「「「「「おーーーーーーー!!!(ぽちぽちぽちぽちぽち)」」」」
・・・
最初にボックスに手が届いたのはツーリアだった。
ツーリア「グお…んだこれオレっちの存在ごと止められちまいそうなこの感覚…んでもよォ…!」
続いてレンドが箱の逆サイドを押さえて叫ぶ!
レンド「ツーリア!ボクのエーテルを感じて!!今みんなも箱を掴もうとしているから頑張ろう…じゃないと…すごく面倒臭いッ」
ツーリア「オ…ぬゥ…え?今ナイトっつった?!…うおおお!」
変なスイッチが入ってツーリアは気を持ち直した!
ピエール「お前ら…それで何とかなるとかすげぇな…って届いたぜぇ!!」
ピエールも箱に触れた…が蓋を閉じるだけの余裕が3人にはない。
レンド「シンシア…蓋を…!」
ツーリア「オレたちが押さえている間に…」
ピエール「押して…閉めろおおおおおお!!」
シンシア「うん…ッ。と…届いた…!何これ体が…うご…かな…」
蓋を閉じようと伸ばしたシンシアの手が蓋の隙間から出る箱の光を直に浴びてしまい…動かなくなった。
ぶるぶるぶる…!
箱に少しでも届こうとその手に持っていたアラガントームストーンが急にぶるぶる振動しだした!
・・・
シンシア「トームストーンが…?!」
トームストーンの…振動に触れて少しずつ…蓋が動き始めた!
ピエール「まじか…おいみんな!俺を軸にして…角度…変えるぞ…ッ!!この角度だと逆に全開しちまう…ッ」
『エクスツイン』の力もあり蓋以外の面に触れている3人への影響は少ない様で、角度を変える位の動きは出来そうだ。
ツーリア「レンド…せーの!でいくぞ…せー」
レンド「の!…ちょっとずつじゃないとこれキッツイなぁ…んじゃもう一回せーーー」
ツーリア「の!!!…もう少しだ…!」
プロテスさまたちは力の限り4人を護る事に必死に力を使う。それでも少し不思議だった。何故トームストーンだけは光をもろに受けても動き続けているのか…。
プロテスさまたち『『そう…奇跡なのね…いいえ。奇跡なんて簡単なものじゃない、これは世界の全てが力を合わせた結果…。』』
人を越えた存在のプロテスさまたちでも…何が起きているのか分かるまでに時間のかかる事が起きていた。
時を司る者が作った抑止力のための『クロノボックス』の箱、トームストーン通信の端末は古代アラグ文明の経典。両方共に『物質』なのだ。
時の流れを乱してしまうのはいつだって…生命や魂、いわゆるエーテルの流れを持つ者。クロノボックスの中にある光はそれらを止めるため…結果として生命や魂の活動を止める。エーテルの流れの無い物質には効果が無いのである。現に漏れ出た光も物質には影響を及ぼしていない。
トームストーン通信自体にはエーテルの力が応用されているが、密閉された端末(物質)が光を遮断した為にある程度緩和され機能は停止していなかった。そこにプロテスさまたちの『護りの力』も加わって通信エーテルの流れは止まらずに届いていたのである。
・・・
センジマン「みんな頼む…応援を届けたいんだ…押せ…押せぇ!!」
エオレンジャーフォンを見つめながらセンジマンが叫んだ。
世界中の誰かが、誰かを応援する。そうやって世界が救われるのなら…。
イエロー「押せ…押せ…!」
マリン「押せ…押して…!」
ロース「もうぶるぶる言い過ぎてて手がしびれてきたっぺ…でも押すっぺぇ!」
他のみんなもエオレンジャーショーそっちのけで空や…トームストーンを見つめていた。
エオドルミン「押せ…(出来たらボクの画像にも)…押せ!」
箱から漏れ出た光の様に…少しずつ…世界中のみんなに少しずつ…応援の輪が広がっていった。
・・・
レンド「…の!!これで角度は行けたんじゃないかな?!後は…蓋を押すだけだ!」
ツーリア「トームストーンの振動が止まる前に…押せ!」
ピエール「蓋を押して…閉じられれば…シンシア大丈夫か?!」
シンシア「うん…角度が変わって光が遠のいたから何とか…うぅ…トームストーン…みんな…私…頑張る!蓋を…押してぇ!」
プロテスさまたちも光の影響を防ぎ続けている…。
『『もう少し…力よ…持って…ッ…あぁダメ…!!』』
4人のエーテルが尽きた…プロテスさまたちの力が急激に弱まり…蓋を持つ3本の手とトームストーンを掴む1本の手から…力が消えた。
ゴトン。4人で持ち上げていた箱が落ちる…蓋は…完全に閉じていた。
~続く
第14話
第1話
また会おう良い子のみんな!
センジマン!
この後半に差し掛かってきたら1話が長くなるのってもう毎回ですね…あとひとつだけお伝えしなきゃ。箱の蓋は「スライド式」です!
書ける時にばーって書いてたりはするんですが基本書いて即出し!
ある冒険者のお話⑬~ヒーロー戦記エオレンジャー外伝~
・・・
シンシア「と…届いて…ぇ…!」
触れようとする度に霧散する様に光に吸い込まれてしまうプロテスさまたちの手…これ以上強い力で手を伸ばせば4人のエーテルを極度に消費し下手すれば魂ごとすり減らしてしまう…プロテスさまたちはそれを気に病んで力を出し切れていないのだ。
ピエール「ったくこんな時も俺たちの事心配してんのか…舐めるな!一緒にすげぇ特訓したろ、仲間はもっと信頼して頼るもんだぜ!」
ツーリア「みんなの力を合わせれば…何とかなるってもんよ!」
レンド「あーツーリアそれボクが言いたかったのに!!」
シンシア「届かないその距離…私が埋めるから!一緒に『護ろう』よ…プロテス!」
プロテスさまたちは…4人の言霊に乗ったエーテルを感じ…護りの意思を感じ…光を増した。
じりじりとクロノボックスに詰め寄る4人の陣形。少しづつではあるが箱の蓋に手が届くまであと…僅か。
ピエール「みんな意識は保ててるか?!すげぇエーテルが吸われてっけど…もぅ少しだ…ッ」
・・・
~いっぽうその頃。リムサ・ロミンサの住宅区ミストヴィレッジの一角「エオレンジャー幼稚園」では…
エディ先生「はーい!前から練習していたよっこい小隊の避難訓練…今こそ成果を発揮する時です!…はいそこ列を乱してはいけません!!」
避難警報を聞いてよっこい小隊…の子どもたちにプロテスをかけながらエディ先生は必死にみんなを避難させようとしている。
良い子のりあっぺ「ねーせんせー!お空に女の人映ってるー!だれー?」
良い子のぽにょっぺ「何か周りにでてるー!もじかな??」
エディ先生「こらよそ見はいけませ…何ですかあれは!?」
先生はうっかりよそ見をしてしまった。
エディ先生「私とした事が…よそ見をしてしまうなんて…!!あぁこれでは人を導く資格なんて私にはもう先生を続ける事は…でも危険回避のため時には周りを見ることも大事で…うわぁぁぁぁ!!」
ばたり。
良い子たち「せんせー!!だいじょーぶー!またアレなのー?!」
エディ先生?「…ふ。危なかった…またカロに人格を乗っ取られる所でした…。」
膝を突きながら先生は答えた。
エディ先生「あの文字は…P…R…T…C…いやCの所がぼやけて…S?どっちでしょうねぇ…」
ぶるるるるる…先生のトームストーンが(勤務中なのでマナーモードにしていた)震えだした。
良い子のみるっぺ「せんせー、ぽっけぶるぶるー!」
エディ先生「もしや警報の続報…?!いやしかし今はみんなを避難させないと…でも情報が更新されていたら…でも今は勤務中、そんな時にトームストーンを子供たちの前で見るなんて…ぬぅあぁぁあああ!」
ぽにょっぺ「せんせー!メイプルちゃんが誰かを応援してるー!ひなんの事とかんけいあるみたいー!」
子どもたちが各々持たされている子供用のちいさなトームストーンを見て先生に伝えた。純粋な心は…時に迅速な行動力に繋がるのである。
エディ先生「なんですって!では…失礼して…ごそごそ」
人格を乗っ取られている暇もなく…トームストーン通信に『この4人を応援して欲しいっぺ!』と書かれたつぶやきを発見した。
エディ先生「ふむ…応援するボタンを…ふむふむむ。皆さん…今は緊急時です!速やかに避難をし…つつ応援ボタンを押すのです!!」
よっこい小隊のみんな「「「「「おーーーーーーー!!!(ぽちぽちぽちぽちぽち)」」」」
・・・
最初にボックスに手が届いたのはツーリアだった。
ツーリア「グお…んだこれオレっちの存在ごと止められちまいそうなこの感覚…んでもよォ…!」
続いてレンドが箱の逆サイドを押さえて叫ぶ!
レンド「ツーリア!ボクのエーテルを感じて!!今みんなも箱を掴もうとしているから頑張ろう…じゃないと…すごく面倒臭いッ」
ツーリア「オ…ぬゥ…え?今ナイトっつった?!…うおおお!」
変なスイッチが入ってツーリアは気を持ち直した!
ピエール「お前ら…それで何とかなるとかすげぇな…って届いたぜぇ!!」
ピエールも箱に触れた…が蓋を閉じるだけの余裕が3人にはない。
レンド「シンシア…蓋を…!」
ツーリア「オレたちが押さえている間に…」
ピエール「押して…閉めろおおおおおお!!」
シンシア「うん…ッ。と…届いた…!何これ体が…うご…かな…」
蓋を閉じようと伸ばしたシンシアの手が蓋の隙間から出る箱の光を直に浴びてしまい…動かなくなった。
ぶるぶるぶる…!
箱に少しでも届こうとその手に持っていたアラガントームストーンが急にぶるぶる振動しだした!
・・・
シンシア「トームストーンが…?!」
トームストーンの…振動に触れて少しずつ…蓋が動き始めた!
ピエール「まじか…おいみんな!俺を軸にして…角度…変えるぞ…ッ!!この角度だと逆に全開しちまう…ッ」
『エクスツイン』の力もあり蓋以外の面に触れている3人への影響は少ない様で、角度を変える位の動きは出来そうだ。
ツーリア「レンド…せーの!でいくぞ…せー」
レンド「の!…ちょっとずつじゃないとこれキッツイなぁ…んじゃもう一回せーーー」
ツーリア「の!!!…もう少しだ…!」
プロテスさまたちは力の限り4人を護る事に必死に力を使う。それでも少し不思議だった。何故トームストーンだけは光をもろに受けても動き続けているのか…。
プロテスさまたち『『そう…奇跡なのね…いいえ。奇跡なんて簡単なものじゃない、これは世界の全てが力を合わせた結果…。』』
人を越えた存在のプロテスさまたちでも…何が起きているのか分かるまでに時間のかかる事が起きていた。
時を司る者が作った抑止力のための『クロノボックス』の箱、トームストーン通信の端末は古代アラグ文明の経典。両方共に『物質』なのだ。
時の流れを乱してしまうのはいつだって…生命や魂、いわゆるエーテルの流れを持つ者。クロノボックスの中にある光はそれらを止めるため…結果として生命や魂の活動を止める。エーテルの流れの無い物質には効果が無いのである。現に漏れ出た光も物質には影響を及ぼしていない。
トームストーン通信自体にはエーテルの力が応用されているが、密閉された端末(物質)が光を遮断した為にある程度緩和され機能は停止していなかった。そこにプロテスさまたちの『護りの力』も加わって通信エーテルの流れは止まらずに届いていたのである。
・・・
センジマン「みんな頼む…応援を届けたいんだ…押せ…押せぇ!!」
エオレンジャーフォンを見つめながらセンジマンが叫んだ。
世界中の誰かが、誰かを応援する。そうやって世界が救われるのなら…。
イエロー「押せ…押せ…!」
マリン「押せ…押して…!」
ロース「もうぶるぶる言い過ぎてて手がしびれてきたっぺ…でも押すっぺぇ!」
他のみんなもエオレンジャーショーそっちのけで空や…トームストーンを見つめていた。
エオドルミン「押せ…(出来たらボクの画像にも)…押せ!」
箱から漏れ出た光の様に…少しずつ…世界中のみんなに少しずつ…応援の輪が広がっていった。
・・・
レンド「…の!!これで角度は行けたんじゃないかな?!後は…蓋を押すだけだ!」
ツーリア「トームストーンの振動が止まる前に…押せ!」
ピエール「蓋を押して…閉じられれば…シンシア大丈夫か?!」
シンシア「うん…角度が変わって光が遠のいたから何とか…うぅ…トームストーン…みんな…私…頑張る!蓋を…押してぇ!」
プロテスさまたちも光の影響を防ぎ続けている…。
『『もう少し…力よ…持って…ッ…あぁダメ…!!』』
4人のエーテルが尽きた…プロテスさまたちの力が急激に弱まり…蓋を持つ3本の手とトームストーンを掴む1本の手から…力が消えた。
ゴトン。4人で持ち上げていた箱が落ちる…蓋は…完全に閉じていた。
~続く
第14話
第1話
また会おう良い子のみんな!