━何だかこの話を書くのが日課になりつつあります…
センジマン!
8話目にもなるとここで書くネタを考えるほうが大変になってきております。なのでこの部分は今後どんどん減っていくと思いますw
んじゃー特訓の所から書いていきますよー!
ある冒険者のお話⑧~ヒーロー戦記エオレンジャー外伝~
・・・
ピエールたちはそれぞれの用事を済ませつつ我が家のあるラベンダーベッドに戻るのであった。
5人がハウスに集合するまでにツーリアはエオライナー・トレインモードの形を模した訓練場を庭に作っていた。
レンドは持ち前の制作能力の高さからAWSSを分割して各々の腕輪に仕込んだ。彼は自慢げにこう言った。
レンド「これが…ボクたちのヒーローアイテム!!『エーテライザー』だッ!!」
説明しよう!エーテライザーとは4人が揃えばプロテスさまのエーテルを平行世界まで交感して何か出来るかもしれないヒーローアイテムなのである!
ピエール「そういう名前って何に使うとか分かってからじゃないのか…お前すげぇな」
シンシア「キラキラしててステキねこれ!ありがとうレンド!」
ツーリア「オレっちのエオライナーは…あの何もなしかよ!!」
プロテスさま「ツーリアさんのエオライナー・プラクティスモード?もカッコイイですよ!」
そして5人は新設したそれらを使い特訓に明け暮れた。
・・・
ピエール「強くなった…気はするが。後はなんかすげぇ決め技みたいな物が欲しいな。」
シンシア「そうねぇ…なんかこうそれを見たら『プロテスさまありがとー!』ってなる様な」
ツーリア「あれみたいなの良いよな…リミットブレイク?だっけか。冒険者全員の力を一人に集中させる奴」
レンド「ツーリアそれ頂きですよ!!ふふふ…イメージが湧き上がってくる…みなさん聞いて下さいボクの考えた超必殺技を!!」
プロテスさま「あらあら、それは良い考えですねぇ。レンドさん。私の力はこのAWSSを経由すればおそらくこんな感じで…」
ピエール「おー。すげぇな!んじゃこの順番で力を重ねれば…じゃね?」
5人の考えた必殺技は一帯どういう物なのか…。それは次の冒険で割とすぐ明らかになるのである。
・・・
ピエール達の行動は今までと少し変わっていた。生活費は基本自分たちで作った制作品をマーケットで売って稼ぎ依頼を受けると言うよりは町を転々として困っている人を探すと言う風に。
ツーリア「護る力になりたいからな。一攫千金はどっかの誰かにくれてやるって言うヒーロー活動?ってやつにもなるよな!」
レンド「うんうん。それにこういう地道な活動こそ誰かの役に立ててるって実感しますねぇ」
シンシア「あ、あそこに誰かうなだれてる人がいるよ!…行ってみよう」
ピエール「おい、どうしたんだ?何か出来ることはあるか?」
ウルダハに立ち寄った一行はナナモ新門の辺りで道端で膝を突き息を荒げている男性に近寄っていった。
男性「はぁ…はぁ…すまねぇ。シルバーバザーから来た者だ。報奨金も出せない状況なんだが…村を何とかしてくれる人を探しに…うっ」
シンシア「とにかく治療を…ケアル!…これでひとまずは…?」
男性の状況が余り変わっていない。不思議に思ったシンシアは焦った。
シンシア「え?!なんで…何が起こっているのこの人に…」
プロテスさま((これは…エーテルの流れが緩やかにですが停止へと向かっています。この魔法は…破棄されたはず…シンシアさん少し変わって頂けますか?))
4人にしか聞こえない様にそういうとシンシアの精神がプロテスさまと入れ替わった。
・・・
ピエール「おいプロテ…シンシア。何とかできそうか?」
シンシア(中身はプロテスさま)「えぇ。エーテルの流れを遮断しようとしているこの魔法を…『防ぐ』事で当面の窮地は脱し得ます」
((小さき護りよ…『ナノプロテス』))
小さな光が男性の中に入り込んだ…するとどうだろう男性の表情が次第に穏やかに変わっていく。
男性「うぅ…?息苦しさがなくなって…!ありがとう。あんたのお陰だ…村人も同じ感じのやつが増えてるんだ!助けちゃくれないか!今すぐって訳にはいかないが礼ならいつか必ず…ッ。だから…」
ツーリア「見た所報酬だなんだって言ってられない状況っぽいな。まぁそれは万事解決してから話そうや!」
シンシア(中身P)「しかしこれは飽くまで急場をしのいだだけです。原因を突き止めないことには…」
レンド「行こう!シルバーバザーに!きっと何か良くない事が起きてるんだほっとけないよ!」
ピエール「当たり前だ!しかし俺たちも同じ目に遭う可能性も考えないとな。ぷろ…シンシア何か策はあるのか?」
シンシア(中身戻り)「えぇ、今心の中で相談したの。ナノプロテスでみんなを護りつつ原因を突き止めてその原因に『あの技』を使って全てを防げばきっと何とかなるんじゃないかって」
男性「中で相談…?なんにせよありがてぇ!とにかく案内するぜ!」
・・・
シルバーバザーに到着した一行は驚いた。
レンド「え…特に変わりなくみんな生活しているようにしか見えない…?」
男性「あぁ…見た目は、な。だが何故か村人の何人かが屋内で伏せっているんだ。そして原因がよく分からねぇ。医者に見せても特に異常が見つからない。」
イラつく表情で男性は続けた。
男性「オレも出た時は元気だったんだが…妻が伏せってるから何とかしようとウルダハへ走っている間に息が苦しくなり始めて…」
ピエール「とにかく状況を俺たちで確認しないとな。アンタの家まで行こう」
家の中ではベッドで横になる女性が力なくこちらを見つめていた。
女性「アンタ…誰か連れてきてくれたのかい?すまないねぇウチにはあんまりお礼できるものもなくて…」
レンド「いいんですよそれはちゃんと直せてからの事で!とにかく状況を診させて頂いても?」
ツーリア「なんだこの…体に何か細かいモンが飛んでくる感覚…パチパチするぞ」
シンシア「んっとね…プロテスさま?」
プロテスさま((何かの魔法が人々の体に入り込んでエーテルの流れを止めようとしています。ナノプロテスによってみなさんはそれが『弾かれている』感覚を覚えているのでしょう。しかし…力こそ弱いですがこれはシルバーバザー全体に及ぶ魔法…人の力ではここまでのエーテルは扱えない…?))
ピエール「そうか。とにかくこの人にもナノプロテスを。急場しのぎにしかならなくてすまねぇ。」
そうピエールはシンシアに促した。
・・・
レンド「あぁ、少し顔色が良くなりましたね。まずは…良かったぁ」
女性「ありがとうございますありがとうございます…他にも私みたいな病人が居るのでなんとかしてやって頂けませんか?お礼はいつか…必ず…ッ」
5人は~他の人から見れば4人だが~他にも似た症状の病人の居る家を全て回って応急処置をした。みな口々に礼の言葉と「報酬はすぐに出せないけどいつか必ず」という言葉を言った。
ツーリア「いいって事よ!これは『護りの力』を応用した魔法だ。護りの力のお陰で助かったって何かあった時に誰かに言ってくれりゃそれがオレたちに取っての『報酬』になるからよ!」
シンシア「でもまだ完全に元凶を止められているわけではありません。一体どうしてこの地域にだけこんな事が…」
レンド「こんなこともあろうかと!じゃじゃーん!」
そう息巻いたレンドは唐突にメガネを掛けた。そして急に叫んだ!
レンド「グルポの力よ…ぐふっぐふふ…『エーテリング・サーチ!』」
そう言ってしばらく立ち尽くすレンド。一体どうしてしまったんだ!!
ツーリア「こいつ…意識がない!?おいレンド!!大丈夫か?!」
しばらくしてレンドの意識が戻ってきた。
・・・
レンド「…はぁはぁ…グループポーズの世界からメガネとエーテライザーをリンクさせて辺りを診てたんですよ…エオドルミンの変身を知った時からいつかやってみたくて…立ち尽くすメガネ!レンドルミン!なんちゃって!」
ピエール「よく分からんが何か見えたのか?あとそういうすげぇ事するなら俺にも何か考えてくれよ!」
レンド「うん…ちょっと目がしぱしぱする…。えとですね。グループポーズのエフェクトの応用でエーテルに色を付けて診てたんですが…黒い色のエーテル『だけ』が海上の方向からこちらへ向かって伸びてきていました。これが原因かなぁ…あぁ目がしぱしぱする面倒臭い」
プロテスさま((なるほど、確かに言われて改めて感知出来ました。海上の沖合から…こちらへ伸びる微弱なエーテル反応。こんな弱い波動良く見つけられましたね…))
男性「海上…?そういやちっさい島があるっちゃーあるが…まさかそこから?!」
ツーリア「どんだけちっさいんだ?…って半径100メルもないのかよ!そこに何かが『仕込まれている』って事なのか…?」
シンシア「そこに行ってみよう!幸いその程度の広さなら『アレ』で覆い尽くせるかも!」
一行は漁師から小さな船を借りてその島へ向かう事にした。
~続く
第9話
第1話
また会おう良い子のみんな!
センジマン!
8話目にもなるとここで書くネタを考えるほうが大変になってきております。なのでこの部分は今後どんどん減っていくと思いますw
んじゃー特訓の所から書いていきますよー!
ある冒険者のお話⑧~ヒーロー戦記エオレンジャー外伝~
・・・
ピエールたちはそれぞれの用事を済ませつつ我が家のあるラベンダーベッドに戻るのであった。
5人がハウスに集合するまでにツーリアはエオライナー・トレインモードの形を模した訓練場を庭に作っていた。
レンドは持ち前の制作能力の高さからAWSSを分割して各々の腕輪に仕込んだ。彼は自慢げにこう言った。
レンド「これが…ボクたちのヒーローアイテム!!『エーテライザー』だッ!!」
説明しよう!エーテライザーとは4人が揃えばプロテスさまのエーテルを平行世界まで交感して何か出来るかもしれないヒーローアイテムなのである!
ピエール「そういう名前って何に使うとか分かってからじゃないのか…お前すげぇな」
シンシア「キラキラしててステキねこれ!ありがとうレンド!」
ツーリア「オレっちのエオライナーは…あの何もなしかよ!!」
プロテスさま「ツーリアさんのエオライナー・プラクティスモード?もカッコイイですよ!」
そして5人は新設したそれらを使い特訓に明け暮れた。
・・・
ピエール「強くなった…気はするが。後はなんかすげぇ決め技みたいな物が欲しいな。」
シンシア「そうねぇ…なんかこうそれを見たら『プロテスさまありがとー!』ってなる様な」
ツーリア「あれみたいなの良いよな…リミットブレイク?だっけか。冒険者全員の力を一人に集中させる奴」
レンド「ツーリアそれ頂きですよ!!ふふふ…イメージが湧き上がってくる…みなさん聞いて下さいボクの考えた超必殺技を!!」
プロテスさま「あらあら、それは良い考えですねぇ。レンドさん。私の力はこのAWSSを経由すればおそらくこんな感じで…」
ピエール「おー。すげぇな!んじゃこの順番で力を重ねれば…じゃね?」
5人の考えた必殺技は一帯どういう物なのか…。それは次の冒険で割とすぐ明らかになるのである。
・・・
ピエール達の行動は今までと少し変わっていた。生活費は基本自分たちで作った制作品をマーケットで売って稼ぎ依頼を受けると言うよりは町を転々として困っている人を探すと言う風に。
ツーリア「護る力になりたいからな。一攫千金はどっかの誰かにくれてやるって言うヒーロー活動?ってやつにもなるよな!」
レンド「うんうん。それにこういう地道な活動こそ誰かの役に立ててるって実感しますねぇ」
シンシア「あ、あそこに誰かうなだれてる人がいるよ!…行ってみよう」
ピエール「おい、どうしたんだ?何か出来ることはあるか?」
ウルダハに立ち寄った一行はナナモ新門の辺りで道端で膝を突き息を荒げている男性に近寄っていった。
男性「はぁ…はぁ…すまねぇ。シルバーバザーから来た者だ。報奨金も出せない状況なんだが…村を何とかしてくれる人を探しに…うっ」
シンシア「とにかく治療を…ケアル!…これでひとまずは…?」
男性の状況が余り変わっていない。不思議に思ったシンシアは焦った。
シンシア「え?!なんで…何が起こっているのこの人に…」
プロテスさま((これは…エーテルの流れが緩やかにですが停止へと向かっています。この魔法は…破棄されたはず…シンシアさん少し変わって頂けますか?))
4人にしか聞こえない様にそういうとシンシアの精神がプロテスさまと入れ替わった。
・・・
ピエール「おいプロテ…シンシア。何とかできそうか?」
シンシア(中身はプロテスさま)「えぇ。エーテルの流れを遮断しようとしているこの魔法を…『防ぐ』事で当面の窮地は脱し得ます」
((小さき護りよ…『ナノプロテス』))
小さな光が男性の中に入り込んだ…するとどうだろう男性の表情が次第に穏やかに変わっていく。
男性「うぅ…?息苦しさがなくなって…!ありがとう。あんたのお陰だ…村人も同じ感じのやつが増えてるんだ!助けちゃくれないか!今すぐって訳にはいかないが礼ならいつか必ず…ッ。だから…」
ツーリア「見た所報酬だなんだって言ってられない状況っぽいな。まぁそれは万事解決してから話そうや!」
シンシア(中身P)「しかしこれは飽くまで急場をしのいだだけです。原因を突き止めないことには…」
レンド「行こう!シルバーバザーに!きっと何か良くない事が起きてるんだほっとけないよ!」
ピエール「当たり前だ!しかし俺たちも同じ目に遭う可能性も考えないとな。ぷろ…シンシア何か策はあるのか?」
シンシア(中身戻り)「えぇ、今心の中で相談したの。ナノプロテスでみんなを護りつつ原因を突き止めてその原因に『あの技』を使って全てを防げばきっと何とかなるんじゃないかって」
男性「中で相談…?なんにせよありがてぇ!とにかく案内するぜ!」
・・・
シルバーバザーに到着した一行は驚いた。
レンド「え…特に変わりなくみんな生活しているようにしか見えない…?」
男性「あぁ…見た目は、な。だが何故か村人の何人かが屋内で伏せっているんだ。そして原因がよく分からねぇ。医者に見せても特に異常が見つからない。」
イラつく表情で男性は続けた。
男性「オレも出た時は元気だったんだが…妻が伏せってるから何とかしようとウルダハへ走っている間に息が苦しくなり始めて…」
ピエール「とにかく状況を俺たちで確認しないとな。アンタの家まで行こう」
家の中ではベッドで横になる女性が力なくこちらを見つめていた。
女性「アンタ…誰か連れてきてくれたのかい?すまないねぇウチにはあんまりお礼できるものもなくて…」
レンド「いいんですよそれはちゃんと直せてからの事で!とにかく状況を診させて頂いても?」
ツーリア「なんだこの…体に何か細かいモンが飛んでくる感覚…パチパチするぞ」
シンシア「んっとね…プロテスさま?」
プロテスさま((何かの魔法が人々の体に入り込んでエーテルの流れを止めようとしています。ナノプロテスによってみなさんはそれが『弾かれている』感覚を覚えているのでしょう。しかし…力こそ弱いですがこれはシルバーバザー全体に及ぶ魔法…人の力ではここまでのエーテルは扱えない…?))
ピエール「そうか。とにかくこの人にもナノプロテスを。急場しのぎにしかならなくてすまねぇ。」
そうピエールはシンシアに促した。
・・・
レンド「あぁ、少し顔色が良くなりましたね。まずは…良かったぁ」
女性「ありがとうございますありがとうございます…他にも私みたいな病人が居るのでなんとかしてやって頂けませんか?お礼はいつか…必ず…ッ」
5人は~他の人から見れば4人だが~他にも似た症状の病人の居る家を全て回って応急処置をした。みな口々に礼の言葉と「報酬はすぐに出せないけどいつか必ず」という言葉を言った。
ツーリア「いいって事よ!これは『護りの力』を応用した魔法だ。護りの力のお陰で助かったって何かあった時に誰かに言ってくれりゃそれがオレたちに取っての『報酬』になるからよ!」
シンシア「でもまだ完全に元凶を止められているわけではありません。一体どうしてこの地域にだけこんな事が…」
レンド「こんなこともあろうかと!じゃじゃーん!」
そう息巻いたレンドは唐突にメガネを掛けた。そして急に叫んだ!
レンド「グルポの力よ…ぐふっぐふふ…『エーテリング・サーチ!』」
そう言ってしばらく立ち尽くすレンド。一体どうしてしまったんだ!!
ツーリア「こいつ…意識がない!?おいレンド!!大丈夫か?!」
しばらくしてレンドの意識が戻ってきた。
・・・
レンド「…はぁはぁ…グループポーズの世界からメガネとエーテライザーをリンクさせて辺りを診てたんですよ…エオドルミンの変身を知った時からいつかやってみたくて…立ち尽くすメガネ!レンドルミン!なんちゃって!」
ピエール「よく分からんが何か見えたのか?あとそういうすげぇ事するなら俺にも何か考えてくれよ!」
レンド「うん…ちょっと目がしぱしぱする…。えとですね。グループポーズのエフェクトの応用でエーテルに色を付けて診てたんですが…黒い色のエーテル『だけ』が海上の方向からこちらへ向かって伸びてきていました。これが原因かなぁ…あぁ目がしぱしぱする面倒臭い」
プロテスさま((なるほど、確かに言われて改めて感知出来ました。海上の沖合から…こちらへ伸びる微弱なエーテル反応。こんな弱い波動良く見つけられましたね…))
男性「海上…?そういやちっさい島があるっちゃーあるが…まさかそこから?!」
ツーリア「どんだけちっさいんだ?…って半径100メルもないのかよ!そこに何かが『仕込まれている』って事なのか…?」
シンシア「そこに行ってみよう!幸いその程度の広さなら『アレ』で覆い尽くせるかも!」
一行は漁師から小さな船を借りてその島へ向かう事にした。
~続く
第9話
第1話
また会おう良い子のみんな!