━もうちょいかな…
エーテルロスト05

センジマンですよ!

おじさん大集合は何とか避けました。

そして改めて各メンバーのキャラ設定には「誇張」が入っていますのでゲーム内で本人に会っても話したりして「イメージと違う!」とか言わないであげて下さいね@@

さーて、ゲル化したセンジマンは果たしてどうなってしまうのか…どこへ持ち帰られたのか。続きを書いて行きましょうっ

※この物語は割とフィクションです。


芯のある透き通った声『おやおや、これはまた面白き物を見つけてしまいましたねぇ。興味がありすぎるゆえに持ち帰りましょうか…しかしこのスライム…どこかで…?』


不思議な泡の様な物体に包まれたその人物はエーテル感知器越しに溶けたセンジマンを見つけた。青く僅かに光る装束を身に着けさながら宇宙旅行をする様な姿のその人物はセンジマン~とはもう呼べそうもないスライム状のそれ~を小瓶に詰めて持ち帰る事にした。



どうやらどこかの世界に降り立ったらしい。センジマンは奇跡的に肉体~小瓶だが~を得た状況になり~小瓶としてだが~意識を取り戻す事が出来た。


セ瓶(ん…あぶね…何とかどっかの世界に来られたのかな…しかし窮屈だな…体が動かない…)


???「んー。この物質…なるほどやっぱり意識を持っていますね。こちらの器に入れ替えてみましょう。」


視覚や聴覚等の感覚が戻っていないセンジマンはその人物を特定出来ず、ただ流れるがまま、流されるがままに別の器へと移った。


???「これで…起動させて…と。ふむ。もし貴方が意思疎通が出来る生命体だとすればこれで私を視認したり声を聞いたり、はたまたその拡声装置を震わせて話をする事もできましょう。エーテル界の未知の生物さん、さぁお声を聴かせて下さいまし」


声を聞いてセンジマンは思わず叫んだ。


セ器「やった!マンドラゴラに来られてたんだ。よかったウィーさんだ!…って何これどういう状態?!」


そう、センジマンは自分の体に入ったのではなく謎の魔導人形に入っていたのだ。


魔女ウィー「はて…私スライムに知り合いはおりませんが…しかもここ…ゼロムスです…どちら様で?」


センジマン(魔導人形)「えと…おじさんは…センジマンですよ!ウィーさんですよね?!マンドラゴラじゃない…え?!」

説明しよう!魔女ウィーとは…参考資料を読めば詳しく分かるが、エオライナーの原点になるアイデアを生み出す事になったマンドラゴラワールドの魔列車の庭のある家の主なのである!

言われてみれば魔女ウィーの雰囲気がセンジマンが覚えているそれとは違う。黒っぽい魔女装束という印象ではなく輝くような青色の衣装で少し肌の露出も多くなっていた。しかし話し方とにじみ出る人の良さは変わりない。


魔女ウィー「ほぅ!センジマンさん?!ヒーローはスライムにも変身可能なのですねぇ!…そしてこれは少々込み入った状況とお見受け致します。お互いに状況の確認をしても?」


センジマンはまず自分の状況を説明しようとした。が、どこから説明していいか全くわからない!てかこっちが聞きたいくらいだった。




魔女ウィー「はてさて。きっとこちらの状況からお話した方が良き状況ですね。」


両手をぽんと叩いて魔女ウィーは続けた。


魔女ウィー「私は貴方の知っているウィーウェですがここはゼロムスワールドです。あれから私も独自に並行世界を旅してみようと色々試したのですよ。それで古代アラグの滅菌システムを改良しエーテル界の中でもある程度自由に動ける様になりました。滅菌作用を応用してエーテル界の中でも意識を保てるように結界的球体フィールドを発生させて…失礼、この情報は今不必要でしたね。」


咳払いをして説明に戻る。


魔女ウィー「それでマンドラゴラからこのゼロムスに意識体を同期できる存在を見つけましてね。そのきっかけは…聞こえてきたでしょう、美しい音色が。」


魔導人形に慣れてきたセンジマンは徐々に遠くの音も聞こえるようになってきた。確かに家の外の通りや裏の路地からハープやフルート等の旋律が聞こえてくる。閑静なイメージが強い居住区にしては活気がある事も分かった。


魔女ウィー「こちらにお住みの方とお知り合いになりまして。良き演奏に合うステージを作らせて頂いたりしているのですよ。それで何かいい着想を得たいとエーテル界に入った所で貴方がゲル状にてお彷徨いになられておるのを拝見しまして。興奮して持ち帰ってしまいました」


センジマン人形「なるほど…それでゼロムスに来たのか…。さんきゅですウィーさん!おじさんも色々説明しなきゃなんですが…この状況を何とかしたくってとにかくウィーさんの知恵を借りたいって思って。だからきっと目的地が*ウィーさんの所*になって巡り会えたって事なのかな。助かった…」


センジマンはホッとした。のだが直後に気づいた。


セ(人形)「いや…つーか体に入らずに世界渡っちゃった…。やべぇんじゃないの?!どどどどうなるのおじさん…」



魔女ウィー「問題ありません」


━今エーテルサーチで貴方の同期するべきお体探しておりますゆえ…あぁありましたね。西ザナラーンで何やら銅刃団と一悶着お有りの様子です。エーテル個人通信機能を応用すれば意識同期出来るかと思いますが…


セ(人形)「おー!…いやでもここに戻るまでの時間がもったいないから今はまだこのままでいいッス。実は相談があって…」


センジマンは出来る限り分かるように説明した。


・・・

・・




魔女ウィー「なんと!!それは大変でしたねぇ…終わりへ向かう環の中に入り込んでしまわれていたとは…。魂に穴が穿たれて永久にエーテルを吸収し続ける…そうなるとこの仮りそめの体に入ったのは良かった事なんですね。これなら器の中から人形を動かしている状態なので触れても問題ございませんし、この魔導人形の機能で活動する為のエーテルエネルギーは自然界から無理のない形で補給出来ておりますゆえ」


センジマンドール「え、偶然なのにそんな都合のイイ事になってたの?!やべぇ」


魔女ウィー「しかし…このままですと貴方は元の生活には戻れませんねぇ…。まずはその穴を埋める方法を考案しないと…ふむ」


魔女ウィーはおもむろに家~と言ってもステージ状になっている~をうろうろし始めた。センジマンもよく似たような事をする。そう、ウォーキングシンキングタイムだ。


センジマン「しかしここ、色んな曲が流れてきて楽しいなぁ。曲って弾くと音になって消えるけどみんなの記憶にはちゃんと残って行くんだよね…そう考えるとなんか不思議だな」


センジマンの言葉を聞いて魔女ウィーは急に振り返った!


魔女ウィー「それですよそれ!!さすがヒーローは着眼点が違いますねぇ!」


センジマン「へ?」


音楽の話と問題を解決する糸口…どう繋がるんだ?!


~もうちょっと続く~


はたして明日締めくくることが出来るか…を含めて楽しみですね!

また会おう良い子のみんな!